介護士にこれからなろうとしている方、介護士として働いているけど転職を考えている方のために、「介護士の仕事ってどんなことをするの?」「職場ごとに仕事・待遇・メリットってどう違うの?」といった疑問を介護歴10年と経験豊富な現役介護士である「スヌーピー好き介護福祉士」さんに伺いました。
介護士の仕事とは?
介護士は、老人ホームやデイサービスなどの施設、あるいは在宅で支援を必要としている利用者の自宅に出向いて介護に関わる仕事全般を行い、自立支援に向けた介護をします。
具体的には、更衣介助、食事介助、排泄介助、入浴介助、整容介助などを行います。他施設で働く場合にはレクリエーション、通所の施設では個人宅と施設までの送迎も介護士の仕事です。無資格で働ける仕事もあり、働きながら資格を取得することができます。
また介護士の働く場所によってサービス内容に異なっています。下記4つが大まかな分類と概要となります。
①訪問型
ケアマネージャーによって決められた時間の中で、自宅で過ごされる利用者様の身体介助と生活援助が主な仕事です。ゴミ捨て、調理、通院介助など、利用者ごとに支援を行います。介護士が利用者様のお宅に行って、サービスを提供するため、自転車などで移動しながら仕事を行います。
②通所型
普段は自宅で過ごされる高齢者に日帰りでサービスを提供する施設です。食事や入浴、日常動作に必要な訓練のレクリエーションを行います。利用者様を自宅までの送迎が必要となるため、自動車の運転免許が必要です。
③入居型
施設で過ごされている利用者様の身の回りの世話、サポートを行います。ケアマネージャーによって支援内容に沿ったサービス内容で支援します。
④医療機関
入院をしている患者の介助や身の回りの世話、食事の配膳やベッドメイキングなどを担当医師、看護師の指示に従って行います。
また事業所毎に特徴とサービスが異なります。そのためご自身がイメージしていた介護の仕事ではなかったと後悔しないように職場ごとの特徴とサービスを知ることは非常に重要です。
自分がやりたい介護の仕事を選ぶことができますし、就職・転職のイメージもつきやすくなると思いますのでそれぞれ具体的にお伝えしていきたいと思います。
介護士の職場/施設別仕事の特徴・待遇・メリットについて
1. 訪問介護
<特徴>
- ご自宅で過ごされている高齢者また障害者様のお宅に訪問して、介護保険に適用している身体介助と生活援助が主な仕事です。他ゴミ捨て、調理、通院介助など、利用者ごとに支援を行います。
- 多くの場合、居宅介護支援事業所が事務所となり、ケアマネジャーまたはサービス提供責任者と連携し、サービスの提供を行います。
- 施設とは違い、利用者様と1対1で関わり、サービスの提供できます。
- 身体介助が少ない利用者様が多いです。
[仕事内容]
- [生活援助]掃除、洗濯、調理、買い物、薬の受け取りなどの利用者が行えない日常で必要な家事を行います。
- [身体介助]入浴介助、食事介助、更衣介助、移動・移乗介助、整容介助など利用者様が行えない生活支援を行います。
- ご自宅で過ごされている利用者のお宅に訪問するため、自転車などを使って移動することが多いです。
- ケアマネジャーによって決められた時間の中でサービスを提供します。
<待遇>
- 給与は特別養護老人施設を見劣りしますが、給与含め月平均29万が相場となっています。
- 介護福祉士、介護職員初任者の資格をとると給与が上がることが多いです。また継続年数で上がることも多いです。
- サービス提供責任者になることで給与が上がることが多いです。
- 資格手当、通勤手当、役職手当、時間外・残業手当、処遇改善手当などといった福利厚生は充実しています。
<メリット>
- 施設と働き方は違い、利用者様1対1で行います。じっくり関わって仕事がしたい人にお勧めします。
- また施設とは違ったスキルを多く求められますが、やりがいは多い仕事です。
2. 訪問入浴
<特徴>
- ご自宅の浴槽での入浴が困難な高齢者また障碍者様に、浴槽を持ち込み、サービスをします。
- 管理者、看護師、介護職員が配置されており、介護職員が2名、看護士が1名のチームで働くことが多いです。
- 比較的介護度が高い利用者様が多いです。
[仕事内容]
- 浴槽を積んだ入浴車の運転し、利用者様のお宅に運びます
- 利用者様のバイタルチェックをします
- 家具の移動、浴槽や防水マットなどの機材を搬入、組み立てます
- 入浴準備ができたら、入浴までの移動、脱衣、入浴、洗身、拭き取り、着替え、自宅までの移動を手伝います
- 入浴後は浴槽の掃除、運び出し、書類の作成を行います
- 1日5〜8件でお宅に訪問します。(車の運転を行うため運転免許が必要です)
<待遇>
- 給与は賞与も含めて月収25万〜27万近くが多いです。
- 介護福祉士、介護職員初任者の資格をとると給与が上がることが多いです。また継続年数で上がることも多いです。
- 資格手当、通勤手当、役職手当、時間外・残業手当、処遇改善手当などといった福利厚生は充実しています。
<メリット>
- 休日で仕事することは少ないです。
- 訪問介護とは違い、介護職員が2名、看護士が1名のチームで動くため、相談しながらケアを行えます。
- 気持ちよくお風呂に浸ってリラックスしていると、とてもやりがいを感じやすい仕事です。
3. デイサービス
<特徴>
- 要介護認定を受けた高齢者がご自宅で生活を続けられるように、身体機能の維持、向上を目指し、機能訓練、他者との交流を通して社会的孤独感の解消や認知症予防を目的とした通所サービスです。
- 管理者、生活相談員、機能訓練指導員、看護士、介護士が配置されており、協力しながらサービスを提供します。
- 他のサービスと違い、介護技術以上にレクリエーション力を求められていることが多いです。
- 介護度が比較的低い利用者様が多いです。
[仕事内容]
- ご自宅にいる利用者様の送迎します
- 移動・移乗介助、入浴、機能訓練、昼食、トイレ介助、趣味(囲碁、生花など)、レクリエーション、外出レクリエーションします
- 利用者様のお宅まで送迎します(介護技術の他、車の運転を行うため運転免許が必要です)
<待遇>
- 給与は月給20〜28万で賞与があるのは事業所毎に異なります。
- 介護福祉士、介護職員初任者の資格をとると給与が上がることが多いです。また継続年数で上がることも多いです。
- 福利厚生を充実させている事業所は増えています。資格手当、通勤手当、役職手当、時間外・残業手当、処遇改善手当、社員寮の設置などが多いです。
<メリット>
- レクリエーション、リハビリに力を入れている施設が多く、介護技術以上にコミュニケーション力を求められます。そのためコミュニケーション力やレクリエーションに興味ある人に向いています。
- 通所で来られる人は毎日違い、新規に入る人の出入りが多いです。そのため施設にいながらも色んな人と関わりたいと考えている人に向いています。
- 夜勤する事業所は少なく、家庭と仕事を両立できやすいです。
4. ショートステイ
<特徴>
- 普段自宅で介護を受けられている高齢者が、短期的に介護施設へ入居し、生活支援と身体介護、リハビリなどを受けられるサービスです。
- ご家族様にとってショートステイは「レスパイトケア」を目的としています。※レスパイトとは、小休憩また休憩を意味です。在宅介護にあたる家族が一時的に介護を離れ、心身共に休息をとり、リフレッシュしてもらう「介護する側」へのケアです。
- また家族の急病、急用で一時的に介護できない状態になった時にも利用されます。
- 様々な利用者様を関わっていくため、コミュニケーション力と適切なケアを行うための洞察力のスキルが求められます。
- 介護度が中程度の方が多いです。
[仕事内容]
- 食事介助、レクリエーション、送迎業務、トイレ介助、移動・移乗介助を主に行います。
- 短期入所生活介護(一般型ショートステイ)と短期入居介護(医療型ショートステイ)で職員の配置が異なります。
- 職員の配置は医師、生活相談員、介護職員、看護士、栄養士、機能訓練指導員、調理師、施設管理者が配置されていることが多いです。
- 他施設併設型でショートステイを配置やユニット型か従来型の個室であるかなど幅広くサービス内容も異なることが多いです。
<待遇>
- 賞与含めて月29万近くになる事が多いです。
- 介護福祉士、介護職員初任者の資格をとると給与が上がることが多いです。また継続年数で上がることも多いです。
- 福利厚生を充実させている事業所は増えています。資格手当、通勤手当、役職手当、時間外・残業手当、処遇改善手当、社員寮の設置などが多いです。
<メリット>
- 30日以内の利用者様は利用する事が多いため、人の出入りが多いです。またコミュニケーション力また適切なケアを行うための洞察力が必要と言えます。そのため、介護技術、コミュニケーション力、洞察力が向上します。
- 利用者様の送迎をしますので、運転技術も向上します。
- 通所で来られる人は毎日違い、新規に入る人の出入りが多いです。施設にいながらも色んな人と関わりたいと考えている人に向いています。
5. デイケア(通所リハビリテーション)
<特徴>
- 医師の指示のもとに行われるリハビリ中心のサービスです。
- 自立した日常生活を送ることができるように支援するデイサービスと異なり、骨折や関節症、脳卒中などから日常生活に復帰できるよう回復を目指すなどの医療的なケアや専門的リハビリが必要という高齢者に向いている通所サービスになります。
- 職員の配置は医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、介護職員が配置されている事が多いです。
- 介護度が比較的軽度の方が多いです。
[仕事内容]
- 送迎業務、バイタルチェック、入浴介助、リハビリ、食事介助、移動・移乗介助、レクリエーションを主に行います。
<待遇>
- 給与は賞与含め27万近くが多いですが、事業所毎に異なります。
- 介護福祉士、介護職員初任者の資格をとると給与が上がることが多いです。また継続年数で上がることも多いです。
- 福利厚生を充実させている事業所は増えています。資格手当、通勤手当、役職手当、時間外・残業手当、処遇改善手当、社員寮の設置などが多いです。
<メリット>
- リハビリまた機能訓練に多く関わります。
- 医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師と連携とることが多いので医療的なスキルが磨かれます。
- 通所で来られる人は毎日違い、新規に入る人の出入りが多いです。そのため施設にいながらも色んな人と関わりたいと考えている人に向いています。またコミュニケーション力が磨けられる場所です。
6. 小規模多機能型居宅介護
<特徴>
- 利用者様の介護度が中度また重度になっても在宅での生活が継続できるように支援し、小規模な居住系サービスの施設です。
- 具体的には「デイサービス」「ショートステイ」「訪問介護」の通所・宿泊・訪問のサービスが組み合わせで利用します。
- 概ね登録定員は26名〜29名、デイサービス15名、ショートステイ9名で利用されています。
- 他訪問、通所サービスよりも馴染みのある利用者様と関わりが多いです。
- 介護度が中度また重度の方が多いです。
[仕事内容]
- 送迎業務、食事介助、入浴介助、トイレ介助、移動・移乗介助、レクリエーション、訪問介護、調理、夜勤が主な業務です。
- 職員の配置は管理者、ケアマネジャー、看護師、介護職員で配置されています。
<待遇>
- 給与は賞与含め29万近くが多いです。
- 介護福祉士、介護職員初任者の資格をとると給与が上がることが多いです。また継続年数で上がることも多いです。
- 資格手当、通勤手当、役職手当、時間外・残業手当、処遇改善手当など福利厚生が充実していることが多いです。
<メリット>
- 「デイサービス」「ショートステイ」「訪問介護」で必要とされるスキルを求められます。
- 様々なスキルを求められる事が多いですが、その分やり甲斐があり、訪問と通所を両方関わってみたいという人におすすめします。
- 調理も必要とされるスキルである事が多いです。そのため入居者毎に合わした料理ができるので、家庭的な雰囲気を楽しみながら仕事をしてみたい人に向いています。
- 他通所・訪問サービスと異なり、同じ利用者様と関わってサービスを提供します。そのため利用者様と深く関わっていきたい人におすすめします。
- また定期的に事業所で研修していることが多くスキルアップを目指している方にもおすすめです。
7. 特別養護老人施設
<特徴>
- 24時間施設に住われている利用者様の身の回りのお世話を行います。
- 施設にはケアマネジャー、管理栄養士、生活相談員、看護師、機能訓練指導員が配置されており、他職種の連携とりながら生活援助を行います。
- 介護度が比較的高い利用者様が多く、介護技術が必要とされる場面が多いです。
- 介護技術を専門的に学びたいという人に向いていると言えます。
[仕事内容]
- 食事介助、更衣介助、トイレ介助、入浴介助、移動・移乗介助、整容介助、夜勤が仕事内容です。
- 特別養護老人ホームは従来型とユニット型の二種類があり、それぞれで人員配置が違います
- [ユニット型]
-
-
- 1フロア利用者様10名を職員が6人配置。
- 利用者様毎に個室の配置。
- スタッフと利用者様が少人数の配置で個別援助がしやすいようにしている。
-
-
- [従来型]
- 30名近くの利用者様を職員が10名配置。
- 利用者様は個室じゃなく、一部屋四人などの多床室が多い。
- 多人数の職員の配置のため、職員間のフォローがしやすい。
- [ユニット型]
- これらのことを踏まえて職場を選ぶといいです。
<待遇>
- 他介護施設と比べると給与面では高水準であることが多いです。
- 経験年数、資格をとることで給与が上がります。
- 主に社会福祉法人が運営しているため、収益も安定しており、福利厚生制度に加入している施設が多いです。
- 住宅手当、扶養手当、通勤手当、退職金制度や資格習得の助成制度、救済会の加入などのメリットもあります。
<メリット>
- 他施設に比べ、介護技術をたくさん積むことができます。
- 他職種の連携することで介護を専門的に学べる事が大きなメリットです。
- 定期的に介護職員の研修を行うことが義務付けられているので、介護知識を学びながら仕事をすることができます。
- 24時間施設にいる利用者様と関わっていきます。そのため同じ利用者さんと関わり、仕事したい人に向いています。
8. グループホーム
<特徴>
- 認知症の高齢者が介護士と24時間共同生活を送る住宅型施設です。
- 9名近くの利用者様を1ユニットにした少人数制で、利用者様と介護士が共同生活をしながら認知症の進行の緩和と自立支援を目指すことを目的としています。
- 介護度が中度また軽度ぐらいの人が多いです。
[仕事内容]
- 更衣介助、食事介助、移動・移乗介助、入浴介助、整容介助、トイレ介助、レクリエーション、調理、夜勤のことが多いです。
- 他入居施設と比べ、料理することも業務としておこうこともあるので、料理がある程度できる方が働きやすいです。
- 職員の配置は主に管理者、サービス管理責任者、ケアマネジャー、看護士、介護士が多いです。看護士は事業所に異なって配置してないこともありますが、近年配置している事業所はでてきています。
<待遇>
- 給与は賞与を含めて27万近くである事が多いです。近年給料が上昇傾向である事が多いです。
- 介護福祉士、介護職員初任者の資格をとると給与が上がることが多いです。また継続年数で上がることも多いです。
- 資格手当、通勤手当、役職手当、時間外・残業手当、処遇改善手当など福利厚生が充実していることが多いです。
<メリット>
- 入居施設の中で介護度が比較的低いため、介護技術の他、レクリエーション、リハビリに力を入れています。
- 介護全般的なスキルも学ぶ事ができます。
- 調理も必要とされるスキルである事が多いです。入居者毎に合わした料理ができるので、家庭的な雰囲気を学びながら仕事をしてみたい人に向いています。
- 定期的に研修を行なっている事業所は多く、未経験であっても働きやすいかもしれません。
- 個別ケアができやすいので、じっくり関わって行きたい人におすすめします。
またグループホームの仕事内容の詳細や経験者の方の実体験によるタイムスケジュール、辞めた理由などについても記事でまとめておりますので参考になさってください。
9. サ高住(サービス付き高齢者住宅)
<特徴>
- サ高住とは「サービス付き高齢者住宅」の略で、60歳以上の高齢者や60歳未満の要介護認定を受けた高齢者が食事サービス、医療サービス、生活支援サービスを必要に応じて受けながらも過ごせられる住宅型施設です。
- サ高住には一般型、介護型の2種類があります。
- [一般型]
- 比較的介護度が低く、「独居で不安を抱えている」「交通のアクセスが近く、利便性のある住宅に住みたい」といった理由で住まれている事が多く、必要に応じて外部の介護サービスを利用しています。
- [介護型]
- 日常生活に介護が必要な方でも利用でき、建物に常駐するスタッフが必要に応じて介護を受けられます。他入居施設と比べ、介護度が低い利用者様が多いです。
- [一般型]
[仕事内容]
- 安否確認と生活相談、来客対応、郵便物の受け取り、タクシーの手配といったコンシェルジュのような業務が主です。
- 必要に応じて食事介助、移動・移乗介助、トイレ介助、整容介助、更衣介助、入浴介助、調理が多いです。
- 他買い物代行、外出の付き添い、通院の送迎、掃除、ゴミ出し、洗濯など行います。
- 夜勤があるところとないところもあります。
- 職員の配置は管理者、サービス提供責任者、介護職が多いです。
<待遇>
- 給与は賞与含め平均32万(夜勤ある無しで変動)であることが多いです。
- 介護福祉士、介護職員初任者の資格をとると給与が上がることが多いです。また継続年数で上がることも多いです。
- 民間企業で行っているサービスのため資格手当、通勤手当、役職手当、時間外・残業手当などの福利厚生が充実していることが多いです。
<メリット>
- 介護技術が必要な場面が少なく、身体介助が苦手の人に向いています。
- 接遇やマナーといったコンシェルジュのような働き方ができ、接客業のような働き方または家事が好きな人に向いています。
- 研修が充実にしている事業所は多いです。
- 24時間施設にいる利用者様と関わっていきます。そのため同じ利用者さんと関わり、仕事したい人に向いています。
10. 有料老人ホーム
<特徴>
- 施設の形態によって異なりますが、65歳以上の高齢者で自立〜要介護状態でも入居でき、食事の提供や日常のサポートを行っている施設です。
- 介護付き、住宅型、健康型であるかで変わってきます。
- [介護付き]
- 食事介助、移動・移乗介助、更衣介助、トイレ介助、入浴介助、整容介助などといった日常で必要な介護サービスを充実にさせた施設です。
- 自立からも入居できる「混合型」、要介護認定している方のみの「介護専用型」で分けられています。
- [住宅型]
- 自立〜要介護(軽度)の方が入居可能で、レクリエーションやイベント、サークル活動を充実にしている施設が多いです。
- 施設の介護サービスは行ってなく、訪問介護事業所、居宅介護支援事業所、デイサービスが併設している事が多く、日常で必要な介護サービスをしています。
- [健康型]
- 住宅型よりも自立した高齢者に特化した施設となります。
- 自立の方のみ入居でき、日常的なサポート、レクリエーションやイベント、サークルを充実にしています。
- 他に比べて数少ないです。
- [介護付き]
[仕事内容]
- 食事介助、移動・移乗介助、更衣介助、トイレ介助、入浴介助、整容介助などの日常的な介護サービスの他、夜勤(場所によって)、レクリエーション、リハビリ、イベントが多いです。
- 接客接遇を求める場面もあります。
- 職員の配置は施設長、看護士、生活相談員、機能訓練指導員、ケアマネジャー、介護職であることが多いです。
<待遇>
- 給与は賞与含めて30万以上が多いです。
- 介護福祉士、介護職員初任者の資格をとると給与が上がることが多いです。また継続年数で上がることも多いです。
- 民間企業で行っているサービスのため資格手当、通勤手当、役職手当、時間外・残業手当などの福利厚生が充実していることが多いです。
<メリット>
- 自立の方〜要介護状態の利用者様を相手にするため、接客接遇また介護技術を幅広く知識が学べます。またレクリエーションに力を入れているので、レクリエーションも学びたい人にも向いています。
- 接客接遇、介護技術研修を定期的に行っている施設が多いです。
- 施設毎に異なりますが、専門職が多く配置していることが多く、手厚く配置されています。他職種と関わる場面が多く、学びの多い施設です。
- 24時間施設にいる利用者様と関わっていきます。そのため同じ利用者さんと関わり、仕事したい人に向いています。
11. 介護老人保健施設
<特徴>
- 長期的に入院していた要介護1以上の65歳上の方が、退院して家庭に戻るまでの間に利用される施設です。利用期間は3〜6ヶ月の利用となります。
- 介護・看護サービス、医師のサポート、理学療法士また作業療法士などといったリハビリを行える施設です。
- 1部屋2〜4人の従来型多床室、1部屋1人の従来型個室、個室と10名ほどの共有するユニット型個室の3タイプがあり、ほとんどが従来型個室で多く、ユニット型個室は少ないです。
- 介護度は中程度が多いです。
[仕事内容]
- 食事介助、移動・移乗介助、入浴介助、整容介助、トイレ介助、更衣介助、レクリエーション、リハビリ、夜勤を行います。
- 職員の配置は医師、看護士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、支援相談員(生活相談員)、ケアマネジャー、介護職があることが多いです。
<待遇>
- 給与は賞与も含め30万近くが多いです。
- 介護福祉士、介護職員初任者の資格をとると給与が上がることが多いです。また継続年数で上がることも多いです。
- 資格手当、通勤手当、役職手当、時間外・残業手当などの福利厚生が充実していることが多いです。
<メリット>
- 医療・リハビリの専門職が多く配置されているため、医療・リハビリの観点から学ぶ事が多いです。
- 6ヶ月以上の利用ができない施設であるため、利用者の出入りが多いです。そのため施設でいながらも多くの人と関わり仕事したい人に向いています。
- 他施設と違い、心身機能の回復に向けたサポートできるので、他施設と変わったやりがいがあります。
12. ケアハウス(軽費老人ホーム)
<特徴>
- 自宅で生活する事が困難になった60歳以上の高齢者が生活支援サービスを受けながら生活ができる施設です。
- 自立型と介護型の二種類があります。
- [自立型]
- 60歳以上の高齢者が生活支援(食事の提供、掃除、洗濯など)や安否確認、緊急事対応、生活相談などのサービスを受けながら生活をします。
- 介護が必要な場合、外部の事業者と契約し、訪問介護や通所介護を受ける事が特徴です。
- [介護型]
- 65歳以上要介護1以上が対象で、自立型のサービスの他、入浴、食事、日常生活の介助、リハビリなど施設内で受けられることが特徴です。
- [自立型]
- 介護度は軽度〜中度の方が多いです。
[仕事内容]
- 生活支援(食事の提供、掃除、洗濯など)や安否確認、緊急事対応、生活相談が多いです。
- 介護型となると入浴介助、食事介助、移動・移乗介助、更衣介助、整容介助、トイレ介助、などの介護業務とレクリエーション、夜勤をします。
- 職員の配置は施設長、生活相談員、介護職、栄養士、看護士、ケアマネジャー、機能訓練指導員であることが多いです。
<待遇>
- 給与は賞与も含め平均27万近くが多いです。
- 介護福祉士、介護職員初任者の資格をとると給与が上がることが多いです。また継続年数で上がることも多いです。
- 資格手当、通勤手当、役職手当、時間外・残業手当などの福利厚生が充実していることが多いです。
<メリット>
- 生活支援がメインになる事が多く、介護業務が苦手な方でも仕事ができます。
- 接遇やマナー、レクリエーションが中心である事が多いので、そういったスキルが多く学べます。
- 24時間施設にいる利用者様と関わっていきます。そのため同じ利用者さんと関わり、仕事したい人に向いています。
13. 障害者支援施設
<特徴>
- 施設に入居する障害者(18歳以上)に対し、介護、相談援助、日常生活上の支援などを目的とした施設です。
- 具体的には施設入居支援、生活介護、自立訓練、就労移行支援などの障害福祉サービスを行っています。介護職でなく、生活支援員として働きます。
- ※施設入居支援…施設で入居する障害者に対し、主に夜間の介護、相談援助、日常生活上の支援を行います
- ※生活介護…主に昼間の介護、相談援助、日常生活上の支援、創作的活動・生産活動を行います。入居者だけでなく、地域に住んでいる方も利用できるサービスとして、障害者の身体機能・生活機能の向上や社会参加を支援します。
- ※自立訓練…知的障害者、精神障害者に対し、施設への通所や居宅へ訪問し、自立した日常生活を送るための訓練や相談援助を行います。施設や病院に長期間入居・入院していた障害者が地域生活へ移行を支援するための訓練をします。
- ※就労移行支援…就労を希望する障害者に対し、就労に必要な訓練の実地、就労に関する相談援助を行います。生産活動、職場体験、実習などを通して、就労に必要な知識の習得、能力の向上し、適正にあった職場のマッチングなどを行います。
[仕事内容]
- 移動・移乗介助、更衣介助、食事介助、入浴介助、トイレ介助、掃除、洗濯、調理などの日常生活上の支援、生活の相談援助、レクリエーション、夜勤を行います。
- 職員の配置は医師、看護士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、生活支援員、サービス管理責任者、管理者である事が多いです。
<待遇>
- 給与は賞与も含め30万近くが多いです。
- 介護福祉士、介護職員初任者の資格をとると給与が上がることが多いです。また継続年数で上がることも多いです。
- 資格手当、通勤手当、役職手当、時間外・残業手当などの福利厚生が充実していることが多いです。
<メリット>
- 高齢者施設で学ぶ事ができない介護技術や発達障害に関する知識、コミュニケーションスキルなどを磨けます。
- 幅広い年齢の障害者をサポートしているため、個々に合わせた対応をします。
- 介護技術だけでなく、障害者特有の生活支援で多く学ぶ事が多いです。
- 障害者への知識を深めることで、子育て、高齢者介護などの分野でも役に立てるのがメリットです。
14. 病院
<特徴>
- 患者様の病気や怪我の治療と回復を目的とした場所です。
- 介護士の業務は医師や看護士の指導の元、入院している患者様の介助また身の回りのお世話、看護補助的な看護補助的な役割がメインなので介護職でなく看護助手という肩書きがほとんどとなります。
- 介護度は低〜高度と幅広いです。
[仕事内容]
- 食事の配膳、食事介助、入浴介助、トイレ介助、更衣介助、移動・移乗介助、整容介助などの介護業務の他看護の業務のサポート(医療器具の洗浄、事務作業など)、夜勤が多いです。
- 職員の配置は医師、看護士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、生活相談員、ケアマネジャー、介護職である事が多いです。
<待遇>
- 給与は賞与も含め27万近くが多いです。
- 介護福祉士、介護職員初任者の資格をとると給与が上がることが多いです。また継続年数で上がることも多いです。
- 施設よりも資格手当、通勤手当、役職手当、時間外・残業手当、医療費・人間ドッグ費用の負担、宿泊施設利用などの福利厚生が充実している事が多いです。
<メリット>
- 他施設と異なり、高齢者だけでなく、幅広く患者様と関わります。
- 身体介助よりも掃除、環境整備などの業務が多いです。
- 医療の現場なので、医療ケアを多くみる場面や医療器具の使い方、専門用語を学ぶ場面が多く、医療知識が増えます。そのため看護士に興味がある人には最適な環境と言えます。
- 患者様の回復を見届けられるので、介護施設とは変わったやり甲斐があります。
最後に
以上が事業所毎の違いでした。同じ事業種別であっても事業所毎また地域によって給与など異なる部分もあります。そのためその部分は転職サイトや転職エージェントなどに確認される方が良いかと思います。
介護士と必要とされる職場はたくさんあります。自身に合わない職場と感じたなら他の職場に転職を考えてもいいかもしれません。介護職ほど様々なサービスを展開しているところはなかなかないので、自身に合う職場はきっと見つかります。
これらの記事を見て、みなさんの参考になれたら嬉しいです。
またもしどういったサイトに登録すればよいかわからないということであれば介護転職サイトを解説した記事もございますのでこちらを参考になさってください。
転職エージェントは年収が上がる、採用につながりやすくなる、転職後のミスマッチが減るなどメリットが多いです。そのため介護業界で転職をする際には転職エージェントが付いた転職サイトをおすすめしております。その中でもおすすめのサービスとは…
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