介護転職エージェント・介護転職サイトの違いとそれぞれのメリット・デメリットとは?

介護転職エージェントと介護転職サイトって何が違うの?そんな方のために、介護業界でキャリアコンサルタントを行っている「ママあきこ」さんに介護業界の転職サイト・転職エージェントの違いについて伺いました。

介護転職エージェント・介護転職サイトの違いとは?

介護転職エージェントと介護転職サイトの違いからお伝えいたします。

介護転職サイトは介護事業者が直接介護転職サイトに求人を掲載し、それを求職者ご自身で探すことになります。またご自身が気になった求人に応募した後のやり取りに付いても応募先となる介護事業者とご自身で直接やり取り頂くことになります。

一方で介護転職エージェントは、求職者ご自身の経験や資格・希望などの情報を登録し、希望に沿った求人をエージェントが探し、案内してもらえます。またご自身で行うのが難しい給与交渉や入職日の調整などをエージェントが介護事業者との間に入ってやり取りしてもらえるサービスになります。

介護転職サイトのメリット・デメリット

では次に介護転職サイトのメリット・デメリットについてご説明いたします。

まず1つ目のメリットですが基本的には全国的に求人が網羅されており、エリアに関わらず利用が可能になる事、職種も幅広く介護だけに関わらず障害分野や児童福祉に携わるあらゆる職種に関する求人も掲載されている事が多いので幅広く利用する事が可能です。

次にスピード感です。基本的には直接求人をしている事業所とやり取りをしますので、1回のやり取りで面接の日程を決めたりでき、スピード感をもって進めることができる事が多いです。サイトの中にはweb面接機能がついているサイトも出てきており、コロナ禍や遠方でも面接がスムーズにできる仕組みもあります。

その他、現場で働く方のインタビューや、実際に働く方の写真が多く掲載されている事が多く、職場イメージを持ちやすく求人を選ぶ時の参考になるでしょう。いますぐ転職したいという事ではなく、なんとなく転職を検討している・・という場合も自分のペースで情報収集が可能です。非公開求人も無くすべてオープンな情報が確認できるので、将来的に転職を考えたい方、まずは情報収集だけしたいと考える方には転職サイトからのアプローチも有効です。

面接後の採否についても2者間のやり取りだけになりますので、面接中に採用が決まるという事も多くあるようです。

一方、デメリットですが、案件によっては詳細情報が大変少なく応募判断が難しいものもあります。福祉事業所の中にはホームページが無い事業所も多くあり、情報源が求人サイトのみという場合もある為どんな事業所かイメージがわきづらい事もあるでしょう。そうなるとせっかく希望エリアで求人がでていても応募をするハードルが少し高くなってしまうのではないでしょうか。

あと就業条件等すべて自分で確認をしっかりしておかないと、入社してから「条件が違った」「聞いてない事があった」等相違がでてきてしまう可能性がありますので、就業条件の明示書類等しっかり確認する事が大切です。気になる事は遠慮なく面接や入職前に確認しておきましょう。

また給与交渉や入職日調整を直接自分で交渉する必要があるため、次にお世話になる仕事先だしあまり無理が言えない。。。などといったこともデメリットの1つになります。

メリット・デメリットをまとめると下記です。

転職サイトのメリット:
①自分のペースで転職を検討できる(転職意志が強ければスピード感も)
転職サイトのデメリット:
①案件探し・やり取りに時間がかかる(転職の意志が強くないと結局転職できない)
②給与交渉や入職日調整がしづらい(次にお世話になる仕事先に無理を言いづらい)
③事業所/施設の情報が少ない(介護事業者の中にはホームページすらないところも多い)

介護転職エージェントのメリット・デメリット

次に介護転職エージェントのメリットをご紹介します。

まずは情報量の多さです。求人側への詳しいヒアリングや訪問を行っている為、ハローワークや求人サイトではわからない、職場の雰囲気や特徴など詳しく教えてもらう事できます。具体的には入所施設であれば夜間の人員配置や緊急時の対応方法、デイサービス等通所系の施設であれば送迎業務が必須か、運転する車の車種は何か等、面接を受ける前に知っておきたい情報などを教えてもらえます。

また会社によっては非公開求人を多く持っている会社もあり登録することでエージェントでしか知り得ない貴重な案件も紹介してもらう事もあるでしょう。

次に様々な交渉を代わりに行ってもらえる事です。特にキャリアアップを目的に転職される方であれば今までの給与より多く稼げる先を探す方も多いのではないでしょうか。エージェントが間に入る事で、今までの経験や強みをアピールし適正な給与になる様交渉してもらえたり、面接日程や入職時期も調整してもらえる事も魅力です。

その他面接対策や履歴書・職務経歴書の添削なども行ってもらえる為、書類面接での通過率が上がったり、面接にも余裕も持って臨むことができ採用に繋がる可能性も高くなります。未経験の方にとっても施設種別の説明や仕事内容の違いなど事前に詳しく聞く事ができる為、自分にあった就業先を見つける事が可能になります。

福祉施設は年々増加しており、オープニング案件情報など自分では見つけきれない魅力的な情報も随時把握していますので個人で求人を調べるよりも多くの情報を知る事ができるでしょう。

一方、デメリットですが多数エージェントが存在しますので、登録する会社により得意分野・不得意分野があるという点です。対象エリアや施設種別、未経験向けの案件が多いか、キャリアアップ求人が多いか等、自分の状況とマッチしない会社に登録してしまうと、希望する求人がなかなか見付からないという事もでてきてしまいます。どういった特徴のある会社か調べて登録するのも方法の一つです。

あとはエージェントの担当者とうまく連携できるかどうかが重要です。人対人の関わりになりますので相性も影響してきます。話を進める中でやりづらい事などあれば別の担当者へ相談をするか別の会社へ登録をする等対策が必要になります。基本的にはしっかり相談に乗ってくださるプロの方がほとんどですのでデメリットという程のもではないかもしれませんが、いくつかのエージェントに同時登録する事で、そういったリスクもクリアできるでしょう。

メリット・デメリットをまとめると下記です。

転職エージェントのメリット:
①交渉ごとを代行してくれる(給与交渉・入職日調整・面接日程調整など)
②面接アドバイスをしてくれる(履歴書・職務経歴書の添削など)
③事業所/施設/職場の雰囲気などの情報量が多い(エージェントが事業所へ直接訪問してヒアリングしている)
④非公開求人を紹介できる(現従業員より高待遇の求人はサイトに載せづらい)
転職エージェントのデメリット:
①多数のエージェント会社があるため質にばらつきがある(エージェント会社を見極める必要がある)
②良いエージェント会社であっても担当者ごとに相性の良し悪しがある(人対人のため)

以上のように単純な転職サイトよりも転職エージェントの方がメリットが多いことがわかると思います。また転職エージェントのデメリットであるエージェント会社の見極めについては解説記事がございますのでこちらをご確認ください。

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