介護現場での人間関係トラブルでお悩みの方も多いのではないでしょうか?慢性的な人手不足によって心の余裕がなくなったり、いろいろな人が関わる現場では人間関係でトラブルはつきものです。そういった方々のお悩みを少しでも解決できるように、よくある介護現場での人間関係トラブルとその解決方法について、介護歴10年と経験豊富な現役介護士である「スヌーピー好き介護福祉士」さんに伺いました。
なぜ多い?介護現場での人間関係トラブル
介護歴10年働いて思うことは、介護現場に人間関係のトラブルはつきものと考えています。
そう考える理由として、
- 慢性的な人手不足のため、精神的余裕がなく、一人一人の業務量が多くなってしまっている
- 多職種の専門職と連携し、サービス提供していくことが介護士の役目であるが、立場の違う人間の意見交換することで衝突することや無理難題を押し付けられる
- グループを作る傾向があって、グループを作れないと業務、連携がとれなくなる
これらのことが挙げられます。施設によっては人間関係が良好な場所もあるかもしれませんが、お互い人間である以上は相性、考え方が同じと言うことは難しいです。
働き方のコツとして
- お互いを尊重する働き方
- 苦手な人をどのように関わっていくか
- ストレスの行き場をどうするか
が非常に重要と言えます。これらのことをうまく考えることができたら働きやすく、介護を楽しんで働けるようになるはずです。
介護を頑張りたいと思い、せっかく働いても人間関係で辞めてしまってはとても勿体ないです。人間関係をうまくいくことが人生の幸福度は増えるはずです。介護歴10年の経験とリーダーとなり、これらのことを悩みどうしたらいいか考えていました。
その経験から
- 具体的にどのようなことが起こるのか(よくある人間関係トラブル)
- こういうふうにできたらいいこと(トラブルの解決方法)
を伝え、みなさまの力に少しでもなられたらと思います。
介護現場でよくある人間関係トラブル3選と解決のヒント
介護の現場でよくある人間関係トラブルは下記3つに集約されると思います。
①1人1人の業務負荷が上がりすぎてピリピリした雰囲気になってしまう
人手不足のため、一人一人の業務量が多くなってしまい、心に余裕がなくなってピリピリしてしまう。。よくありますよね。でも怒っていても現状を変えることは難しいですし、人間関係も良くなっていきません。そのため、
- どこが大変なのか把握すること
- その上でその業務量を減らすための工夫
が必要不可欠です。
これらのポイントを整理してみると意外と改善できる点がいくらかでてきます。ただし、勝手に1人で動いて提案してみても逆に反感をかってしまうこともあるかもしれません。そのため、上司や同僚に具体的な問題と解決できるか相談し、仲間を作ることが大事です。
忘れてはいけないポイントは信用が無ければ誰も動かないです。信用できない人の言うことは誰だって話を聞きません。日頃の業務の中で、
- 日々の業務をまめにする
- 小さなことでも感謝な言葉を言う
- 助けられることがあったら手伝う
- 相手が嬉しいと思うことは何かを考え、行動する
ことができると「この人と一緒に働きたい」「手助けできる時、手伝おう」と考え、信用は増えていきます。
働き方は誰もが見ており、小さなことからコツコツやっていくことが振り向いたら信用を勝ち取っていると言うことが多いです。
- 周りの人からの信用得るための行動
- 改善点について提案していく
これらを同時並行していくことが重要です。
②立場の違う人と意見が衝突してしまう
介護の現場では多職種の専門職と連携し、サービス提供していくことが多く、他職種と連携し仕事を行うことは介護士の役目であります。そのため立場の違う人と意見交換する機会が多く、そこで意見が衝突することや介護士からすると無理難題を押し付けられるケースがありトラブルになることが多いです。
- 育ちや環境が人それぞれ違うので、意見交換することで衝突は避けられない
- それぞれの立場の視点での意見のため、無理難題と思う場面は多い
- 他職種と連携し、仕事していくことが介護士の役割
という前提を理解した上で、本質を見極めることが大事と思います。
- 「なぜそう言う意見を提案したのか」
- 「結果メリットは何か」
を考えたら意見はもっともだなと思うことがあります。しかし、忘れて欲しくないこととして介護士ことは介護士でしかわかりません。お互いのことを知るためには意見交換は必要不可欠なので、多少の衝突は仕方ないです。
そのため、こちらからも
- 「なぜそう言う意見を提案したのか」
- 「結果メリットは何か」
を考え、ちゃんと伝えることが重要です。そうすることでお互いが理解し、無理難題を押し付けられることは少なくなります。
意見しづらいと思い、意見できないこともあるかもしれませんが、上司や同僚などに相談し、どうしたらいいか、なんでこう言う意見があったのかを考えてみるといい答えがでてくるはずです。それぞれの意見のメリットを理解して、どうするか考える力を得ることが重要と考えます。
③みんなの輪の中に入れない
介護現場で仕事をする方々はグループを作る傾向があります。そのためそのグループに入れないと業務、連携がとれなくなる、人間関係が悪くなっていくといったことが起こることがあります。(他の職種でもそうかもしれません)
ただどうしてもそういうグループが苦手、またはグループにいる人の中で苦手な人がいて入りづらい、でも「仕事していく上で大きな障害になるからどうにかしたい」と悩む方も多いと思います。
人間関係をうまくやっていくコツとして「この人苦手」と言う人がいるからややこしくしていると考えます。そういった人ともうまく関係を築く方法としては、
- 日々の業務をまめにする
- 苦手である理由を考え、その人の尊敬することを考える
- 小さなことでも感謝な言葉を言う
- 助けられることがあったら手伝う
- 相手が嬉しいと思うことは何かを考え、行動する
これらのことが大事と考えています。お互いがそのようにできたら働きやすく、問題は発生しづらいです。しかし、どうしようもない問題の場合は職場を変えていくことをお勧めします。
仕事する上で人間関係が悪いと
- 仕事していて辛い
- 全ての仕事に支障が出る
- 下手したらメンタルがやられてしまう
ことがあり、仕事で人生を無駄にしてしまう可能性があるからです。お互い人間である以上は相性、考え方が同じと言うことは難しいので、グループに入れなかったら仕方ないと割り切っていいかもしれません。
私が実践していた人間関係トラブルの悩みを解決する4つの方法
ほとんどはこのように考えてみると解決できることが多いので、紹介させていただきます。
①悩みの問題点を整理する
悩みというものは「自分でコントロールできる悩み」と「コントロールできない悩み」の二つに分けて考えます。
「コントロールできる悩み」というものは自分の知識、スキルが足りないことに向けての改善です。例えば
- 利用者の病歴について知らないなら知るために個人のカルテを見る
- 移乗の仕方が分からないならうまくできる人に教えてもらう
などです。
「コントロールできない悩み」というものは、自分以外の問題による改善です。
- 仕事しない同僚の問題を上司に相談する
- 自分にはどうしようもならないユニットの環境が悪く、異動したいことを上司に相談する
などです。
悩みを整理して、それぞれの悩みをどのように解決できるか考え、取り組むといいです。
②適度な距離を保つ
どんな人にも嫌っている人がいる、どうしてもうまくいかない人はいて、相性が悪いと考えます。パレートの法則で言われていますが、いいもの:悪いものは8:2になる法則で、自分に合わない人は2割はいるという考えです。
苦手な人を仲良くなれと言われても難しいと考え、仕事のパートナーとして機能したらいいと考えます。尊敬できる部分、なんで苦手かを整理してみると納得でき、気持ちが楽に働けるので、お勧めします。
③気を遣いすぎることをやめる
人の視線を気にしすぎることや嫌な飲み会の誘いにのることをやめてみることです。自分を守っていく努力をすることです。とはいえ、周りに嫌われては元もこうもありません。
気を遣いすぎない立ち回りに徹することです。「飲み会に行きたくない」と考えているのならうまい断り方を見つけて断ることが大事ということです。
④本などを見て客観的に考える思考をつける
過去に同じような悩みをし、苦労してきた人は意外と本にしていることやYoutubeで悩みの解決方法を話しています。同じ悩みがあった人の考えを知ることで、
- 具体的な解決方法を知る
- 物事を客観的にみる力を得る
ことが可能なので、お勧めします。これらの内容がみなさまの悩みの解決方法の参考になれたらと嬉しいです。
さいごに
どうしても人間関係の悩みが解決できない、そんな場合は職場を変える選択肢を取りましょう。介護の職場は人手不足であなたを必要としている職場はたくさんあります。気持ちよく働けるように思い立ったらすぐ行動しましょう!
またもしどういったサイトに登録すればよいかわからないということであれば介護転職サイトを解説した記事もございますのでこちらを参考になさってください。
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